礼拝

ヨハネ福音書11章30節〜57節(信仰の先取り)

さてイエスは、まだ村に入らないで、マルタが出迎えた場所におられた。 マリヤとともに家にいて、彼女を慰めていたユダヤ人たちは、マリヤが急いで立ち上がって出て行くのを

見て、マリヤが墓に泣きに行くのだろうと思い、彼女について行った。 マリヤは、イエスのおられた所に来て、お目にかかると、その足もとにひれ伏して言った。「主よ。もしここ

にいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。」 そこでイエスは、彼女が泣き、彼女といっしょに来たユダヤ人たちも泣いているのをご覧になると、霊の憤りを覚

え、心の動揺を感じて、言われた。「彼をどこに置きましたか。」彼らはイエスに言った。「主よ。来てご覧ください。」イエスは涙を流された。そこで、ユダヤ人たちは言った。

「ご覧なさい。主はどんなに彼を愛しておられたことか。」 しかし、「盲人の目をあけたこの方が、あの人を死なせないでおくことはできなかったのか」と言う者もいた。そこでイ

エスは、またも心のうちに憤りを覚えながら、墓に来られた。墓はほら穴であって、石がそこに立てかけてあった。イエスは言われた。「その石を取りのけなさい。」死んだ人の姉妹

マルタは言った。「主よ。もう臭くなっておりましょう。四日になりますから。」 イエスは彼女に言われた。「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言っ

たではありませんか。」そこで、彼らは石を取りのけた。イエスは目を上げて、言われた。「父よ。わたしの願いを聞いてくださったことを感謝いたします。わたしは、あなたがいつ

もわたしの願いを聞いてくださることを知っておりました。しかしわたしは、回りにいる群衆のために、この人々が、あなたがわたしにお遣わしになったことを信じるようになるため

に、こう申したのです。」そして、イエスはそう言われると、大声で叫ばれた。「ラザロよ。出て来なさい。」すると、死んでいた人が、手と足を長い布で巻かれたままで出て来た。

彼の顔は布切れで包まれていた。イエスは彼らに言われた。「ほどいてやって、帰らせなさい。」そこで、マリヤのところに来ていて、イエスがなさったことを見た多くのユダヤ

が、イエスを信じた。 しかし、そのうちの幾人かは、パリサイ人たちのところへ行って、イエスのなさったことを告げた。そこで、祭司長とパリサイ人たちは議会を招集して言っ

た。「われわれは何をしているのか。あの人が多くのしるしを行っているというのに。もしあの人をこのまま放っておくなら、すべての人があの人を信じるようになる。そうなると、

ローマ人がやって来て、われわれの土地も国民も奪い取ることになる。」しかし、彼らのうちのひとりで、その年の大祭司であったカヤパが、彼らに言った。「あなたがたは全然何も

わかっていない。ひとりの人が民の代わりに死んで、国民全体が滅びないほうが、あなたがたにとって得策だということも、考えに入れていない。」ところで、このことは彼が自分か

ら言ったのではなくて、その年の大祭司であったので、イエスが国民のために死のうとしておられること、また、ただ国民のためだけでなく、散らされている神の子たちを一つに集め

るためにも死のうとしておられることを、預言したのである。そこで彼らは、その日から、イエスを殺すための計画を立てた。そのために、イエスはもはやユダヤ人たちの間を公然と

歩くことをしないで、そこから荒野に近い地方に去り、エフライムという町に入り、弟子たちとともにそこに滞在された。さて、ユダヤ人の過越の祭りが間近であった。多くの人々

が、身を清めるために、過越の祭りの前にいなかからエルサレムに上って来た。 彼らはイエスを捜し、宮の中に立って、互いに言った。「あなたがたはどう思いますか。あの方は祭

りに来られることはないでしょうか。」さて、祭司長、パリサイ人たちはイエスを捕らえるために、イエスがどこにいるかを知っている者は届け出なければならないという命令を出し

ていた。


***私たちは、祈る時、こうしてほしい、という祈りはよくしますが、その祈りがすでに、かなえられたと信じ、祈ることが大切だと、イエス様は教えてくださいます。

   さまざまな試練のただ中におられる方々、信仰の先取りの祈りを捧げていきましょう。