命の流れ2
命の流れ2
私の命の誕生の舞台となったのは、とある神社の境内の中、
私の願いどうり、母を悲しませることなく安産で生まれた私。
しかしおじいちゃんの言葉に反して色の真っ黒な私が生まれて
ここからが私の苦悩の日々が続くのである。なんともいいようが
ないくらいの貧乏な家で、しかも母の体調も悪く母乳が出ない、
ミルクを買うお金もない。そんな中で母はお米の研ぎ汁に砂糖を
混ぜてミルクのかわりに飲ませてくれて、日々の成長は何とか
出来たが、栄養面が足りないのか、すぐ熱を出しては母を
困らせていた。病院にかかるお金もない中で母の苦労は想像を
絶するものがあったであろう。そんな私が物心付いた頃、
いじめという地獄のような日々に遭遇し、わずか4,5歳にして
私は生きるということの辛さと悲しさとを、いやというほど味わうことになる。
近所のいじめっ子たちが私を見て黒んぼ、黒んぼ、といっては寄ってくる。
つぎはぎの服をみては汚い服と笑われる。
そんな毎日がいやで、次第に人をさけるようになっていく。
当然友達もいない、近所の子供たちが楽しそうに遊んでいるのを
影から眺めながら、一人いつもさびしくて悲しい幼少時代が続いた。
続きは命の流れ3を後日見てね***