礼拝

マルコの福音書14章55節〜72節(罪の種類)

さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える証拠をつかもうと努めたが、何も

見つからなかった。イエスに対する偽証をした者は多かったが、一致しなかったのである。すると、数人が立

ち上がって、イエスに対する偽証をして、次のように言った。「私たちは、この人が『わたしは手で造られた

この神殿をこわして、三日のうちに、手で造られない別の神殿を造ってみせる。』と言うのを聞きました。」

しかし、この点でも証言は一致しなかった。そこで大祭司が立ち上がり、真中に進み出てイエスに尋ねて言っ

た。「なにも答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか

。」しかし、イエスは黙ったままで、何もお答えにならなかった。大祭司は、さらにイエスに尋ねて言った。

「あなたは、ほむべき方の子、キリストですか。」そこでイエスは言われた。「わたしはそれです。人の子が

、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗ってくるのを、あなたがたは見るはずです。「すると大祭司は、自分

の衣を引き裂いて言った。「これでもまだ商人が必要でしょうか。あなたがたは、神をけがすこのことばを聞

いたのです。どう考えますか。すると、彼らは全員で、イエスは死刑に当たる罪があると決めた。そうして、

ある人々は、イエスにつばきをかけ、御顔をおおい、こぶしでなぐりつけ、「言い当ててみろ。」などと言っ

たりし始めた。また、役人たちは、イエスを受け取って、平手で打った。ペテロが下の庭にいると、大祭司の

女中のひとりが来て、ペテロが火にあたっているのを見かけ、彼をじっと見つめて、言った。「あなたも、あ

のナザレ人、あのイエスといっしょにいましたね。」しかし、ペテロはそれを打ち消して、「何を言っている

のか、わからない。見当もつかない。」と言って、出口のほうへと出て行った。すると女中は、ペテロをみて

、そばに立っていた人たちに、また「この人はあの仲間です。」と言い出した。しかし、ペテロは再び打ち消

した。しばらくすると、そばに立っていたその人たちが、またペテロに言った。「確かに、あなたはあの仲間

だ。ガリラヤ人なのだから。」しかし、彼はのろいをかけて誓い始め、「私はあなたがたの話しているその人

を知りません。」と言った。するとすぐに、鶏が二度目に鳴いた。そこでペテロは「鶏が二度鳴く前に、あな

たは、わたしを知らないと三度言います。」というイエスのことばを思い出した。それに思い当ったとき、彼

は泣き出した。



***この箇所に2種類の罪があります。一つはイエス様を罪人として殺そうとする人。もう一つはペテロの

   ように、イエス様など知らないと、自分の命をまもるために嘘をついてしまった罪・・・神様はどちら

   を問題視するでしょうか・・・もちろん前者です。罪のない者を罪あるかのように仕組んで殺そうとす

   る、これこそ神様のもっとも嫌うことがらです。後者は