礼拝

ekureshia2006-05-28

ルカの福音書23章1節〜56節(全き愛の形)

彼らは全員立ち上がり、イエス様をピラトのもとに連れて行き、そして

訴え始めました。彼らは(この人は国民を惑わし、カイザルに税金を

納めることを禁じ、自分は王キリストだといっていることがわかりました)

するとピラトはイエス様に[あなたはユダヤ人の王ですか。]と尋ね、

『そのとおりです』とイエス様は答えます。ピラトは祭司長や群衆に

[この人には何の罪も見つからない]と言いますが、彼らはあくまで

言い張って(この人はガリラヤからここまで、ユダヤ全土で教えながら

この民を先導しているのです)と言います。それを聞いたピラトは

この人はガリラヤ人かと尋ねて、ヘロデの支配下にあるとわかると

エス様をヘロデのところに送りました。ヘロデはイエス様を見ると

非常に喜びます。ず〜と前からイエス様のうわさを聞いていたので

会いたいと思っていたし、イエス様の行なう何かの奇跡を見たいと

考えていたから・・・そこでいろいろと質問してみますが、イエス様は

彼になにもお答えになりませんでした。祭司長、律法学者たちは

立って、イエス様を激しく訴えていました。ヘロデは自分の兵士たち

といっしょにイエス様を侮辱したり、嘲弄したりしたあげく、はでな

衣を着せて、ピラトに送り返します。この日ヘロデとピラトは仲良く

なりました。今までは互いに敵対していたのです。ピラトは祭司長たち

と指導者たちと民衆とを呼び集め、こう言います[あなたがたはこの人を

民衆を惑わす者として、私のところに連れてきたけれども、私があなたがた

の前で調べたところ、あなたがたが訴えているような罪は別になにも

見つかりません。ヘロデとても同じです。彼は私たちにこの人を送り

返しました。見なさい。この人は死罪にあたることは、何一つしていません

だから私は、懲らしめたうえで、釈放します。]しかし彼らは声をそろえて

叫び(この人を除け。バラバを釈放しろ)バラバとは、都に起こった暴動と

人殺しのかどで、牢に入っていた者ですが、ピラトは、イエス様を釈放

しようと思って、彼らにもう一度呼びかけますが、彼らは叫び続けて

(十字架だ。十字架につけろ。)と言い続けます。しかしピラトは三度目に

彼らにこう言いました[あの人がどんな悪いことをしたのか。あの人には

死に当たる罪は、何も見つかりません。だから私は、懲らしめたうえで

釈放します]ところが彼らはあくまで主張し続け、十字架につけるよう

大声で要求し、ついにその声が勝ってしまいます。ピラトは彼らの要求

どおりにすることを宣告し、暴動と人殺しのかどで牢に入っていた男を

釈放し、イエス様を彼らに引渡して好きなようにさせます。

彼らはイエス様を引いていく途中、いなかから出てきたシモンという

クレネ人をつかまえ、この人に十字架を負わせてイエス様のうしろから

運ばせます。大勢の民衆やイエス様のことを嘆き悲しむ女たちの群れが

、イエス様のあとをついて行きます。しかしイエス様は女たちのほうに

向かってこう言われました。『エルサレムの娘たち。わたしのことで

泣いてはいけません。むしろ、自分自身と自分の子どもたちのこと

のために泣きなさい。なぜなら人々が「赴任の女、子を産んだことが

ことのない胎、飲ませたことのない乳房は、幸いだ」という日が

くるのですから。そのとき、人々は山に向かって「われわれの上に

倒れかかってくれ」と言い、丘に向かって「われわれをおおってくれ」

と言い始めます。彼らが生木にこのようなことをするのなら枯れ木には

いったい、何がおこるでしょう』

ほかにも二人の犯罪人がイエス様とともに死刑にされるために

引かれていきました。「どくろ」と呼ばれているところに来ると

そこで彼らはイエス様と犯罪人とを十字架につけました。

犯罪人の一人は右に。ひとりは左に。そのときイエス様はこう言われます

『父よ彼らをお許しください。彼らは何をしているか自分でわからない

のです』彼らは、くじを引いて、イエス様の着物を分けました

民衆はそばに立って眺め、指導者たちもあざ笑って言いました

(あれは他人を救った。もし神のキリストで、選ばれた者なら、自分

を救ってみろ)兵士たちもイエス様をあざけり、そばに寄って来て

酸いぶどう酒を差し出し、「ユダヤ人の王なら自分を救え」と言いました

〔これはユダヤ人の王〕と書いた札もイエス様の頭上に掲げてました

十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエス様に悪口を言い

「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え」と言い

ところがもうひとりは彼をたしなめて言います。

[おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているでは

ないか。われわれは自分の報いを受けているのだからあたりまえだ

だがこの方は悪いことはなにもしなかったのだ。]

そしてさらに言いました。[イエス様。あなたの御国の位にお着きに

なるときには私を思い出してください]

エス様は彼に言われます『まことにあなたに告げます。あなたは

きょう、わたしとともにパラダイスにいます』

そのときすでに十二時ごろになっていたが、全地が暗くなって

三時まで続き太陽は光を失っていました。また神殿の幕は

真っ二つに裂けてしまいました。そしてイエス様は大声で叫んで言われます

『父よわが霊を御手にゆだねます』こう言って息を引き取られました。

この出来事を見た百人体長は神をほめたたえ、[ほんとうにこの人は

正しい方であった]と言いました。またこの光景を見に集まっていた

群衆もみなこういう、いろいろの出来事を見たので、胸をたたいて

悲しみながら帰っていきました。しかしイエス様の知人たちと

ガリラヤからイエスさまについて来ていた女たちとはみな、遠く

離れて立ち、これらのことを見ていました。さてここにヨセフという

議員の一人でりっぱな正しい人がいました。この人は議員たちの

計画や行動には同意しませんでした。かれはアリマタヤという

ユダヤ人の町の人で、神の国を待ち望んでいました。この人が

ピラトのところに行ってイエス様のからだの下げ渡しを願います

それからイエス様を取り降ろして、亜麻布で包み、そして、まだ

だれも葬ったことのない、岩に掘られた墓にイエス様を納めます。

この日は準備の日で、もう安息日が始まろうとしていました。

ガリラヤからイエス様といっしょに出てきた女たちは、ヨセフに

ついて行って、墓と、イエス様のからだの納められる様子を見届け

そして戻ってきて、香料と香油を用意しました。

安息日の日には、戒めに従って、休みましたが・・・・・


***今日の箇所はずいぶん長い文章ですが聖書の中心となる箇所

   です。自分を殺そうとしている人たちのために祈る・・・

   そんなことが私たち人間にできるでしょうか。ここに神様の

   全き愛の形を知ることが出来ます。私たち人間もこの神様の

   愛を少しでも持つことができたら、争いなどが起こらなく

   なるのではないかと思う・・・・この箇所は読めば読むほど

   奥の深い学びにふさわしい箇所です・