弟の突然死から1年




一人暮らしの弟の突然死                                                                        あれから1年が過ぎた

記憶を消してしまいたいほど

ショックな出来事だった

弟が勤務している会社から電話があった

なん日も無断欠勤しているという

あわてて駆けつけた時、部屋に入った瞬間

凄い鼻を突く臭いがして、呼吸が止まるかと思えるほど

の空気の中、さらに悲惨な弟の姿

全身真っ黒で仰向けの姿で、生々しい情景に

私の体に鳥肌が立った、すぐ警察に電話した

あわてて会話する私に、落ち着いて、落ち着いてお話ください

との警察官の声・・・

それからしばらくして、数名の警察官が弟の遺体を載せて

警察署へと移動していった

取り残された弟の部屋で、いったいなぜ?

どうして、何があったのか、わからないまま数日が過ぎた

葬儀も終わり、一週間も過ぎた頃、少しずつ

部屋の整理をしていこうとしたとき、

冷蔵庫の中に、8月7日のスタンプが張られたおかずが入っていた

郵便の整理をしていてびっくりした

裁判所からの督促上の山・・・

弟の苦しみが伝わってきた・・・経済苦・・・

なぜ、相談してくれなかったのか

悔やまれてならなかった

幼い頃、泣き虫だった弟、そのたびに

この弟を、私が守ってあげないと・・・

いつも、そう思っていたのに・・・

この1年で、大きな変化が私を苦しめた

ショックによるためか、心の病気に陥ってしまった

記憶障害というような症状も現れる

母も弟も突然死、もしかしたら私もそうなるのではないか

という恐怖感・・・本当に苦しい1年だった

急に自叙伝を書きたいと思ったのも

何かの足跡を残しておきたい、という気持ちが

湧き上がってきたからだ

どこまでやれるかわからないけど

弟の分まで、精一杯生きて、人生ドラマの最終回は

感動と涙で幕を閉じたいものだ・・・