礼拝
使徒の働き16章1節〜18節(福音の旅のなかで)
それからパウロはデルベに、次いでルステラに行った。そこにテモテという弟子がいた。信者であるユダヤ婦人
の子で、ギリシヤ人を父としていたが、 ルステラとイコニオムとの兄弟たちの間で評判の良い人であった。パ
ウロは、このテモテを連れて行きたかったので、その地方にいるユダヤ人の手前、彼に割礼を受けさせた。彼の
父がギリシヤ人であることを、みなが知っていたからである。さて、彼らは町々を巡回して、エルサレムの使徒
たちと長老たちが決めた規定を守らせようと、人々にそれを伝えた。こうして諸教会は、その信仰を強められ、
日ごとに人数を増して行った。それから彼らは、アジヤでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので、
フルギヤ・ガラテヤの地方を通った。こうしてムシヤに面した所に来たとき、ビテニヤのほうに行こうとした
が、イエスの御霊がそれをお許しにならなかった。それでムシヤを通って、トロアスに下った。ある夜、パウ
ロは幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が彼の前に立って、「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてくださ
い。」と懇願するのであった。パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出かけることにし
た。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。そこで、私たちはトロアス
から船に乗り、サモトラケに直航して、翌日ネアポリスに着いた。それからピリピに行ったが、ここはマケド
ニヤのこの地方第一の町で、植民都市であった。私たちはこの町に幾日か滞在した。安息日に、私たちは町の
門を出て、祈り場があると思われた川岸に行き、そこに腰をおろして、集まった女たちに話した。テアテラ市
の紫布の商人で、神を敬う、ルデヤという女が聞いていたが、主は彼女の心を開いて、パウロの語る事に心を
留めるようにされた。そして、彼女も、またその家族もバプテスマを受けたとき、彼女は、「私を主に忠実な
者とお思いでしたら、どうか、私の家に来てお泊まりください。」と言って頼み、強いてそうさせた。私たち
が祈り場に行く途中、占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。この女は占いをして、主人たちに多くの利
益を得させている者であった。 彼女はパウロと私たちのあとについて来て、「この人たちは、いと高き神のし
もべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えている人たちです。」と叫び続けた。幾日もこんなことをする
ので、困り果てたパウロは、振り返ってその霊に、「イエス・キリストの御名によって命じる。この女から出
て行け。」と言った。すると即座に、霊は出て行った。
***私たちには自由意思が与えられています。しかし、福音の旅には私たちの意思と全く違う所に導きがあり、
違う方向へ行くことは許されなかったのです。