礼拝
使徒の働き7章20節〜40節(ステパノのことば)
このようなときに、モーセが生まれたのです。彼は神の目にかなった、かわいらしい子で、三か月の間、父の家で育てられました
が、ついに捨てられたのをパロの娘が拾い上げ、自分の子として育てたのです。モーセはエジプト人のあらゆる学問を教え込まれ
、ことばにもわざにも力がありました。四十歳になったころ、モーセはその兄弟であるイスラエル人を、顧みる心を起こしました
。そして、同胞のひとりが虐待されているのを見て、その人をかばい、エジプト人を打ち倒して、乱暴されているその人の仕返し
をしました。彼は、自分の手によって神が兄弟たちに救いを与えようとしておられることを、みなが理解してくれるものと思って
いましたが、彼らは理解しませんでした。翌日彼は、兄弟たちが争っているところに現われ、和解させようとして、『あなたがた
は、兄弟なのだ。それなのにどうしてお互いに傷つけ合っているのか。』と言いました。すると、隣人を傷つけていた者が、モー
セを押しのけてこう言いました。『だれがあなたを、私たちの支配者や裁判官にしたのか。きのうエジプト人を殺したように、私
も殺す気か。』このことばを聞いたモーセは、逃げてミデアンの地に身を寄せ、そこで男の子ふたりをもうけました。四十年たっ
たとき、御使いが、モーセに、シナイ山の荒野で柴の燃える炎の中に現われました。その光景を見たモーセは驚いて、それをよく
見ようとして近寄ったとき、主の御声が聞こえました。『わたしはあなたの先祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である。
』そこで、モーセは震え上がり、見定める勇気もなくなりました。すると、主は彼にこう言われたのです。『あなたの足のくつを
脱ぎなさい。あなたの立っている所は聖なる地である。わたしは、確かにエジプトにいるわたしの民の苦難を見、そのうめき声を
聞いたので、彼らを救い出すために下って来た。さあ、行きなさい。わたしはあなたをエジプトに遣わそう。』『だれがあなたを
支配者や裁判官にしたのか。』と言って人々が拒んだこのモーセを、神は柴の中で彼に現われた御使いの手によって、支配者また
解放者としてお遣わしになったのです。この人が、彼らを導き出し、エジプトの地で、紅海で、また四十年間荒野で、不思議なわ
ざとしるしを行ないました。このモーセが、イスラエルの人々に、『神はあなたがたのために、私のようなひとりの預言者を、あ
なたがたの兄弟たちの中からお立てになる。』と言ったのです。また、この人が、シナイ山で彼に語った御使いや私たちの先祖た
ちとともに、荒野の集会において、生けるみことばを授かり、あなたがたに与えたのです。ところが、私たちの先祖たちは彼に従
うことを好まず、かえって彼を退け、エジプトをなつかしく思って、『私たちに、先立って行く神々を作ってください。私たちを
エジプトの地から導き出したモーセは、どうなったのかわかりませんから。』とアロンに言いました
***ステパノは常に神とともにあり、常に選書のことばに触れていたので、このように過去の何百年も前の出来事を自分のこと
のように語れるのでしょう。モーセもステパノも逆境に生きて神とともに生きて来た人です。この人たちのように、神と
ともに生きる人生を進んでいきましょう。