礼拝
また言われた。「あかりを持ってくるのは、ますの下や、寝台の下に置くためでしょうか。燭台の上に
置くためではありませんか。隠れているのは、必ず現われるためであり、おおい隠されているのは、明
らかにされるためです。聞く耳のある者は聞きなさい。」また彼らに言われた。「聞いていることによ
く注意しなさい。あなたがたは、人に量ってあげるその量りで、自分も量り与えられ、さらにその上に
増し加えられます。持っている人は、さらに与えられ、持たない人は、持っているものまでも取り上げ
られてしまいます。」また言われた。「神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、夜は寝て、朝は起
き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません。地は人
手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、つぎに穂の中に実が入ります。実が熟すると、人
はすぐにかまを入れます。収穫の時がきたからです。」また言われた。「神の国は、どのようなものと言
えばよいでしょう。何に例えたらよいでしょう。それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときに
は、地に蒔かれる種の中で、一番小さいのですが、それが巻かれると、成長してどんな野菜よりも大きく
なり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。」イエスは、このように多くのた
とえで、彼らの聞く力に応じて、みことばを話された。ただ、ご自分の弟子たちだけには、すべてのこと
を解き明かされた。さて、その日のこと、夕方になって、イエスは弟子たちに、「さあ、向こう岸に渡ろ
う。」と言われた。そこで弟子たちは、群衆をあとに残し、舟に乗っておられるままで、イエスをお連れ
した。他の舟もイエスについていった。すると、激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水でいっぱい
になった。ところがイエスだけは、とものほうで、枕をして眠っておられた。「先生。私たちがおぼれて
死にそうでも、なんとも思われないのですか。」イエスは起き上がって、風をしかりつけ、湖に黙れ、
沈まれ。」と言われた。すると風はやみ、大なぎになった。イエスは彼らに言われた。「どうしてそんな
にこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。」彼らは大きな恐怖に包まれて、互に言った。
「風や湖までが言うことをきくとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。」
***神の国はとても奥が深くて、広くて、人がそれを理解しようとすると、常識という壁が塞いでしまい
理解することがむずかしいのですが、まず常識の壁を取り払ってみると少しづつ、奥義がみえてくる
ようになります。この世の常識にとらわれず、信仰の力を身に付けていきましょう。