礼拝


使徒の働き15章22節〜41節(二つの愛し方)

そこで使徒たちと長老たち、また全教会もともに、彼らの中から人を選んで、パウロ

バルナバといっしょにアンテオケへ送ることを決議した。選ばれたのは兄弟たちの中の

指導者で、バルナバと呼ばれるユダおよびシラスであった。「兄弟たちである使徒およ

び長老たちは、アンテオケ、シリヤ、キリキヤにいる異邦人の兄弟たちに、あいさつを

いたします。私たちの中のある者たちが、私たちからはなにも指示を受けていないのに

、いろいろなことを言ってあなたがたを動揺させ、あなたがたの心を乱したことを聞き

ました。そこで、私たちは人々を選び、私たちの愛するバルナバおよびパウロといっし

ょに、あなたがたのところへ送ることに衆議一決しました。このバルナバパウロは、

私たちのしゅイエス・キリストの御名のために、いのちを投げ出した人たちです。こう

いうわけで、私たちはユダとシラスを送りました。彼らは口頭で同じ趣旨のことを伝え

るはずです。聖霊と私たちは、次のぜひ必要な事のほかは、あなたがたにその上、どん

な重荷も負わせないことを決めました。すなわち、偶像に備えた物と、血と、絞め殺し

た物と、不品行とを避けることです。これらのことを注意深く避けていれば、それで結

構です。以上。」さて一行は送り出されて、アンテオケに下り、教会の人々を集めて、

手紙を手渡した。それを読んだ人々は、その励ましによって喜んだ。ユダもシラスも預

言者であったので、多くのことばをもって兄弟たちを励まし、また力づけた。彼らは、

しばらく滞在して後、兄弟たちの平安のあいさつに送られて、彼らを送り出した人々の

ところへ帰って行った。パウロバルナバはアンテオケにとどまって、ほかの多くの人

々とともに、主のみことばを教え、宣べ伝えた。幾日かたって後、パウロバルナバ

こう言った。「先に主のことばを伝えたすべての町々の兄弟たちのところに、またたず

ねて行って、どうしているか見てこようではありませんか。」ところが、バルナバは、

マルコとも呼ばれるヨハネもいっしょに連れていくつもりであった。しかしパウロは、

パンフリヤで一行から離れてしまい、仕事のために動向しなかったような者はいっしょ

に連れて行かないほうがよいと考えた。そして激しい反目となり、その結果、互いに

別行動をとることになって、バルナバはマルコを連れて、船でキプロスに渡って行った

パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて出発した。そして、シ

リヤおよびキリキヤを通り、諸教会を力づけた。


***この箇所で注目されるのはパウロバルナバの愛し方の違いです。パウロは父親

   のような愛・・・ともいえる厳しさを持った愛かも知れません。バルナバは母親

   のような愛・・・対照的ですが、どちらがかけてもマルコは成長がないと思われ

   ます。世の中もこのようではないかと思うのです。決して喜べない状況の中で、

   そのことさえもプラスにする強さがあるとき、人はさらにたくましくなれるもの

   です。