礼拝
ルカの福音書22章35節〜46節(試練と誘惑)
イエス様の言葉は続きます。『わたしがあなたがたを
財布も旅行袋もくつも持たせずに旅に出したとき
なにか足りない物がありましたか』
彼らは答えます(いいえ、なにもありませんでした)
そこでイエス様は言われます。
『しかし今は財布のある者は財布を持ち、同じく
袋を持ち、剣のない者は着物を売って、剣を買いなさい
あなたがたに言いますが、(彼は罪人たちの中に数えられた)
と書いてあるこのことが、わたしに必ず実現するのです。
わたしにかかわることは実現します』
彼らは言った。(主よ。このとおり、ここに剣が二振り
あります。)『それで十分』とイエス様は言われ、出て、
いつものようにオリーブ山に行かれ、お弟子さんも従いました
いつもの場所に着いたとき、イエス様がお弟子さんに
『誘惑に陥らないように祈っていなさい。』と言われ、ご自分は
お弟子さんから石を投げて届くところに離れて、ひざまずいて
このようにお祈りされました。『父よ。みこころならば、この
杯をわたしから取りのけてください。しかしわたしの願いでなく
みこころのとおりにしてください。』
すると、御使いが天から現れてイエス様を力づけます。イエス様は
苦しみもだえて、いよいよ切に祈られます。汗が血のしずくの
ように地に落ちました。イエス様は祈り終わって立ち上がり
、お弟子さんたちのところに来て見ると、彼らは悲しみの果てに
眠り込んでしまっていて、それで彼らに言われました。
『なぜ、眠っているのか。起きて、誘惑に陥らないように
祈っていなさい。』
***今日の箇所の中でイエス様がお弟子さんたちを気遣うところの
場面があって、着物を売って剣を買うように・・・と語っている
ところの言葉から、お弟子さんたちに対する愛がどんなに深い
か・・が伝わってきます。自分が去ったあとのお弟子さんたち
が護身用として持たせたかったのであろう・・と思うとき
その思いの深さが伝わるのです。そしてお祈りの時、みこころ
ならば、この杯をわたしから取りのけてください・・とのお祈り
は、やはりお弟子さんたちや、今まで関わった人たちのことが
心配で、その人たちを置いて去っていかないといけない・・
という辛い思いがあるとき、イエス様御自身にも誘惑の声が
ささやきがあったのではないか・・・と・・・これは私の勝手な
解釈ですが、なにも愛するお弟子さんたちを残してまで
死ぬ必要があるのか、生きてこの人たちを守っていくこと
のほうが良いのではないか、今わたしがいなくなったら
弟子たちはどうなるのか・・・いろんな思いがイエス様ご自身
をも誘惑し、その誘惑と戦って苦しまれたのではないか・・・
と思います。私たちの人生にも、誘惑や惑わしの時がたびたび
やってきますが、そのときしっかり祈らないと、その誘惑や
惑わしに負けてしまいます。そのようなときは
精一杯のお祈りで勝利していきましょう。