礼拝

ekureshia2006-05-14

ルカの福音書22章35節〜46節(試練と誘惑)

エス様の言葉は続きます。『わたしがあなたがたを

財布も旅行袋もくつも持たせずに旅に出したとき

なにか足りない物がありましたか』

彼らは答えます(いいえ、なにもありませんでした)

そこでイエス様は言われます。

『しかし今は財布のある者は財布を持ち、同じく

袋を持ち、剣のない者は着物を売って、剣を買いなさい

あなたがたに言いますが、(彼は罪人たちの中に数えられた)

と書いてあるこのことが、わたしに必ず実現するのです。

わたしにかかわることは実現します』

彼らは言った。(主よ。このとおり、ここに剣が二振り

あります。)『それで十分』とイエス様は言われ、出て、

いつものようにオリーブ山に行かれ、お弟子さんも従いました

いつもの場所に着いたとき、イエス様がお弟子さんに

『誘惑に陥らないように祈っていなさい。』と言われ、ご自分は

お弟子さんから石を投げて届くところに離れて、ひざまずいて

このようにお祈りされました。『父よ。みこころならば、この

杯をわたしから取りのけてください。しかしわたしの願いでなく

みこころのとおりにしてください。』

すると、御使いが天から現れてイエス様を力づけます。イエス様は

苦しみもだえて、いよいよ切に祈られます。汗が血のしずくの

ように地に落ちました。イエス様は祈り終わって立ち上がり

、お弟子さんたちのところに来て見ると、彼らは悲しみの果てに

眠り込んでしまっていて、それで彼らに言われました。

『なぜ、眠っているのか。起きて、誘惑に陥らないように

祈っていなさい。』


***今日の箇所の中でイエス様がお弟子さんたちを気遣うところの

   場面があって、着物を売って剣を買うように・・・と語っている

   ところの言葉から、お弟子さんたちに対する愛がどんなに深い

   か・・が伝わってきます。自分が去ったあとのお弟子さんたち

   が護身用として持たせたかったのであろう・・と思うとき

   その思いの深さが伝わるのです。そしてお祈りの時、みこころ

   ならば、この杯をわたしから取りのけてください・・とのお祈り

   は、やはりお弟子さんたちや、今まで関わった人たちのことが

   心配で、その人たちを置いて去っていかないといけない・・

   という辛い思いがあるとき、イエス様御自身にも誘惑の声が

   ささやきがあったのではないか・・・と・・・これは私の勝手な

   解釈ですが、なにも愛するお弟子さんたちを残してまで

   死ぬ必要があるのか、生きてこの人たちを守っていくこと

   のほうが良いのではないか、今わたしがいなくなったら

   弟子たちはどうなるのか・・・いろんな思いがイエス様ご自身

   をも誘惑し、その誘惑と戦って苦しまれたのではないか・・・

   と思います。私たちの人生にも、誘惑や惑わしの時がたびたび

   やってきますが、そのときしっかり祈らないと、その誘惑や

   惑わしに負けてしまいます。そのようなときは

   精一杯のお祈りで勝利していきましょう。